時短・品質向上および空打ち解消・歩留りUPを実現
お客さまのお悩み
自社とお客様・・・二重の課題
私どもの会社では、多種多様な接着剤を製造・販売しています。
主力製品の一つである導電性接着剤では、気泡の混入や分散が非常に重要なファクターです。銀などの金属フィラーと、各種の樹脂がバインダーとして用いられることから、フィラーの沈殿分離が生じやすく、製造過程での分散性や効率向上に課題がありました。
また、導電性接着剤を使用する直前にお客様自身で金属フィラーを再分散させ、接着剤の状態を整えていただく必要があり、この点に関してもより良い方法を模索していました。
例えば、ある水晶振動子メーカー様では接着剤使用時に手撹拌することにより、(1)水晶と端子との接着の導電率にバラつきが生じ、(2)巻き込んだ気泡が空打ちの原因となり、(3)分散不良によるニードル詰まりで不良品が生じるため、歩留りが悪くなるという問題が挙げられていました。
このように導電性接着剤の製造上の問題、そしてお客様が製品を使用する際に発生する問題があり、これらを解決していくための手段を探していました。
シンキーと解決!
時短・品質向上と導電率・空打ちの改善
あるとき「あわとり練太郎」のことを知り、2つのタイプの中でより強力な脱泡機能を備えた真空タイプ(ARV-310)を導入しました。
その結果、たった30秒ほどで、素晴らしい分散力と脱泡効果を実現。微細な気泡がなく、金属フィラーが均一に分散された導電性接着剤を供給できるようになりました。
また、接着剤を使用する直前の再分散用としても「あわとり練太郎」が役に立つのではないかと考え、水晶振動子メーカー様に紹介したところ、導電率のバラつきと空打ちを見事に解消し、歩留りがアップ。その後、何台か追加で導入されたとのことです。
「あわとり練太郎」で、私たちもお客様も、双方にとって満足のいく結果を得ることができました。
・お客様の了解を得て掲載しています。