高精度な撹拌と脱泡で接着強度を向上

私たちの会社では内視鏡を作っています。信頼性の高い製品を作るには、部品をはじめいくつかの材料が要となりますが、その中でも40～50種類もの部品を接続するために使用する接着剤の役割は非常に重要です。

接着剤には、安全性と経時変化のない強力な接着力が求められます。しかしこの条件を満たす接着剤の開発はそう簡単ではありません。
医療機器のため、より品質向上を目指す必要がありながら、その決定的な解決法が見出せないまま行き詰っていました。

ある展示会で、シンキーの「あわとり練太郎」に出会いました。これで私たちが抱える問題を打開できるのでは？と思い話を聞いたところ、実際の材料でデモができるとわかりお願いしました。私たちの条件に最も合ったARV-930TWIN（真空タイプ）を紹介していただき、デモの結果、予想以上に撹拌と脱泡精度が良かったため購入を決めました。

接着剤の分子同士がよく撹拌混合され良好な脱泡ができると、より強力な接着剤が生まれます。「あわとり練太郎」で準備した材料で約半年間の加速劣化試験を実施しました。
その実験で優れた接着強度と耐久性を確認し、製造工程で採用することになりました。今では、「あわとり練太郎」は信頼性の高い内視鏡作りに欠かせない存在となっています。

・お客様の了解を得て掲載しています。