コスト削減・時間短縮でナノ粒子化
お客さまのお悩み
高価な医薬品候補化合物の分散
弊社では、医薬品候補化合物を何パターンものサンプルに調製し、毒性分析をしています。
取り扱う化合物には高価なものが多いため、少量の化合物でサンプル調製し、コストをかけずに分析することが理想的です。
しかし、弊社で調製に利用していた装置の仕様上、一度に1kg以上の量の化合物を処理しなければうまく粉砕ができなかったため、コスト的に厳しい状態でした。
また、多くの医療品候補化合物は難溶性のため、粉砕機などで微粒化し、液中に分散させる必要があり、その作業に10時間もかかってしまうことがありました。
サンプル調製のコストおよび分析のスピードを加速する方法を、根本的に見直す必要がありました。
シンキーと解決!
化合物の使用量が1/10,000に大幅減少!
なるべく少量の化合物を処理できる粉砕機を探して展示会などで情報収集し、複数の会社からデモ機を取り寄せました。そして、いくつかの化合物で評価し、装置の比較検討を進めました。
その結果、デモ機の中の一つであったシンキーの自転・公転ナノ粉砕機NP-100を導入することにしました。100mg以下の少量の化合物でも、粉砕することができたのです。
NP-100の導入により、サンプル調製に使用する医薬品候補化合物の量は、従来の1/10,000になりました。さらに以前は8~10時間も要していた粉砕時間は、なんと2分程度にまで短縮されたのです。
粉砕後のサンプルと粉砕メディアの分離も簡単になり、コスト削減と時間短縮の両方で絶大な効果を発揮しています。
また、NP-100には冷却機能が備わっているため、粉砕時の発熱により物性変化することがある医薬品候補化合物の粉砕を、より安心して行えるようになりました。
・お客様の了解を得て掲載しています。