バレル入り液剤の高精度脱泡を実現
お客さまのお悩み
潤滑剤等の均一塗布に課題
自動車部品の組み立てに携わっています。金属加工面や接合部を保護するために、グリスなどの潤滑剤やシール材をバレル容器に入れ、カートリッジ方式のディスペンサーで塗布します。
その際、液剤の中に均一に塗布できないものがありました。液剤のチクソ性と気泡の混入が要因ではないかと考え、この課題を解決する必要がありました。
なぜなら、この液剤は使用している材料の中でもとりわけ高価で、塗布量のバラつきがコストを圧迫していたからです。
シンキーと解決!
昔使っていた練太郎+新装置導入で生産効率がアップ
打開策を探っていた時に、昔研究室で使っていた「あわとり練太郎」を思い出しました。
あの自転・公転の脱泡力をバレル容器で使えたら…という淡い期待と共に、シンキーの公式サイトを覗いてみました。研究室で使っていた装置は小さく、長さのあるバレル容器は無理だろうと思いましたが、同シリーズで大きな製品があることを知り、シンキーに相談してみました。
100mlバレルならば、小型のARE-310が使え、170mlバレルは中型のARE-500以上の機種が使えることが分かりました。
そこで小型機用の100mlバレル用アダプターを借り、研究室の装置で検証してみることにしました。
結果、チクソ性のある液剤が均一塗布に理想的な流動性を持ち、脱泡もできていることが分かりました。
その後もシンキーの技術担当者にサポートしていただき、170mlバレルを2本同時に脱泡できたARV-930TWINを導入しました。生産効率が格段にアップし、コスト的にも本当に助かっています。
・お客様の了解を得て掲載しています。