粉砕ナノ太郎NP-100に、φ0.03㎜メディア対応メッシュフィルターが登場
2020/10/25
粉砕ナノ太郎NP-100は、あわとり練太郎の原理である「自転・公転方式」を応用した1㎜以下~100nm程度(解砕で数十nm)までの粉砕・解砕が可能なバッチ式の湿式粉砕機です。
この度、スラリー(懸濁液)と粉砕メディア(メディア)を分離する際、重要な役割となるメッシュフィルターに、φ0.03㎜までのメディアに対応できる製品が登場しました。
1.NP-100の独創的な自転・公転方式メカニズム
スラリーとともに粉砕メディアのジルコニアボールを粉砕容器に入れます。容器が45°傾斜しながら、時計方向に高速で公転すると同時に反時計方向に自転することにより、運動エネルギーを付与されたジルコニアボールは容器内壁に沿ってせりあがることなく底面外周部に集中します(①)。
同時に、容器内で対流するスラリー中の粒子はジルコニアボール間に補足され、せん断力、摩擦力、衝撃力などが複合的に作用し、粒子が微細化されます(②)。
2.材料の回収プロセスーメディアの分離操作
メディアが混在している粉砕品は、分離セットの簡便操作によりメディア回収が可能です。
φ0.03㎜メディア対応メッシュフィルター
・最少φ0.03mmまでのメディアを使うことにより、NP-100で凝集塊を一次粒子近傍サイズまで解砕が可能
・従来の分離セットで使用可能
・メディア回収のプロセスが、非常に簡単
3.解砕事例
ナノシリカ(平均一次粒子径:約10-20nm)
未処理サンプル
解砕サンプル
4.デモのご案内
シンキーでは装置ご導入前の事前テストを行える「アプリケーションラボ」がございます。アプリケーションラボは、専門の技術チームが、お客様の取り組まれているテーマと状況をヒアリングしながら、実際の材料を用いて実験ができる施設です。
NP-100のデモはもちろん、ラボに設置されている評価機器(粒度分布測定装置(レーザー回折/動的光散乱)、電子顕微鏡(SEM)、顕微鏡、レオメータ)で、デモ後のサンプル評価も可能です。
NP-100でナノ粒子の解砕(分散)をしてみませんか?