「シンキー創業45年のご挨拶」
2015/08/05
※本記事は過去に配信したメールマガジンの内容です。内容は配信当時のものとなります。
皆様、遅ればせながら新年おめでとうございます。
平素より格別のお引き立てをいただき、誠にありがとうございます。
2015年8月、弊社は創業45年目を迎えました。これもひとえにお客様や関係各位の温かいご支援とご協力があったからこそと、心より感謝致しております。
私が事業家を志したのは、中学2年の時でした。福沢桃介の本に感銘を受け、将来は事業家になると決心したのです。
小さい頃から物を作るのが大好きでした。中学生になると鉱石ラジオから始まり、5球スーパー、アマチュア無線、真空管アンプ、リール式のテープレコーダーなど、ありとあらゆるものを作りました。最初は雑誌で回路図の読み方を覚えましたが、それ以降はほぼ独学で、ああでもない、こうでもないと試行錯誤を繰り返しました。
45年前の8月10日、私が30歳の時に、念願だった会社を設立しました。ものづくりが大好きだった私は、選択の余地なく「製造業」を事業にしました。そして、「これからの製造業は、人の真似ではなく、独創的な物を作らなければいけない」と考えていました。
そのためには必要なのはアイデアや工夫をする思考力です。だから「考える」という意味の「THINK」に、当時破竹の勢いだったSONYにあやかって「Y」を付けたのが、「シンキー(THINKY)」という社名の由来です。
最初の製品は、パチンコの玉を電子的に計算するデジタル計数機でした。それまでもモーター式の計数機はあったのですが、カウントスピードが遅い上に、目詰まりするなどの問題があり、あまり重宝されていなかったようです。それを、純電子式にこだわって開発したのがこの製品です。この計数機は今でもパチンコ玉の計数機としての基本機能として使われています。
その後も、様々な製品を世に送り出してきました。45年の間、いつの時代でも、私たちの方針に共感し、支援してくださるお客様がいました。「こんな課題が解決できないか?」「こんな事に困っているのだけど」と、開発のテーマを与えてくださいました。私たちもそれらのテーマに真剣に取り組み、時間がかかりながらも、なんらかの答えを出してきたつもりです。
現在の弊社の主力製品である「自転・公転ミキサー」が生まれたのも、ある方が歯科医院での課題を教えてくださったことがきっかけとなっています。
この「自転・公転ミキサー」の発売を機に、自転公転ミキサーのただならぬ能力に気づき、これを基礎機能とした多くの機器を発売して参りました。おかげさまで、世界中のお客様が弊社のミキサーをご利用いただけるまでになりました。特に、次世代材料の研究・開発分野では、必要不可欠な存在となっております。
シンキー(考える)という社名は、誰の真似でもない独創的な製品を作リ続けるという、弊社のものづくりに対する基本理念でもあります。これまでに期待を寄せていただきましたお客様への責任を果たすべく、今後も独創的で世の中に貢献する製品を生み出して参りたいと考えております。
どうかこれからも、シンキーのものづくりにご期待いただければ幸いです。
株式会社シンキー
代表取締役 石井 重治