原点はハイカウンター？！シンキー製品のこれまで

2016/12/19

※本記事は過去に配信したメールマガジンの内容です。内容は配信当時のものとなります。

今やシリーズ化した「あわとり練太郎」、「なんこう練太郎」で知られているシンキーですが、弊社が、ミキサー以外の製品開発からスタートしたことはご存知ですか？

今回は、原点となったパチンコ玉計数機（ハイカウンター）の製品開発からシンキーミキサーの開発まで、開発秘話も合わせてご紹介いたします。
イラストあわとり練太郎

第一期　パチンコ玉計数機（1970年～）

ときは昭和45年（1970）大阪万博が開催された年、シンキーは創業しました。社長である石井重治と技術屋の弟はパチンコ店で景品を交換する行列を目にします。そこでひらめいたのがデジタルパチンコ玉計数機でした。兄は「商売になる！」弟は「計数機を作ろう！」そんな兄弟の情熱が実を結び、翌年には日本で初めて商品化され、このビジネスは昭和48年（1973）まで続きます。

第二期　電子回路ユニット類（1972年～）

電子回路ユニット類
パチンコ玉計数機に搭載されたデジタル回路を、IC研究に使用するユニットとして販売してみたらどうかと視点を変えた昭和47年（1972）、アナログからデジタルへ移行していく時代と重なり、ユニットは飛ぶように売れました。ちなみに昭和48年（1973）に発売された日本初のデジタル電子時計「デジロン301」は、国会図書館内デジタル化資料として保管されています。

第三期　パネルメーター他計測器（1973年～）

昭和48年（1973）頃から開発を始めたデジタルパネルメーターは表示が正確で、安価だったこともあり、多くの企業に採用いただき、いつしかデジタルのシンキーとして多くの皆様に知ってもらえるようになりました。

第四期　磁気ヘッドテスターその他特機（1975年～）

チャレンジングな企業色と安定した技術で信頼いただき、弊社には多くの相談が持ち込まれました。中でも昭和50年（1975）に始めたオーディオ磁気ヘッドテスターの開発は、磁気ヘッド量産に苦労していたあるメーカーからの相談が発端でした。カセットテープ全盛期、磁気ヘッドの検査時間を30秒から10秒にしたい、というものでした。テープを一瞬で巻戻すシーソー構造のアイデアを用い、検査工程を5秒まで短縮することに成功しました。昭和58年（1983）には全自動の検査システムを開発しました。

第五期　自転・公転方式ミキサー（1987年～）

試作機の1例
シンキーミキサーの歴史はここから始まります。昭和60年（1984）、歯科医師から「ボイド（巣）のない印象材を短時間で作製したい」と相談を受け、これまでにないミキサー製作への挑戦が始まりました。開発当初、撹拌や脱泡のノウハウもなく、文字通り開発はゼロからのスタートでした。プロペラ式のミキサー試作機では、大量のボイドが発生し、回転中に材料が飛び散るといった状態。そんなある時、ふと頭に浮かんだのは傾斜した容器に回転を加える遊星歯車機構。これに加えて、材料の脱泡に必要な高速の遠心力に耐えながら容器を保持する仕組みを生み出し、現在の自転・公転方式ミキサーの原型が完成しました。この試作機完成まで実に3年の年月がかかりました。
そして昭和63年（1988）、歯科用印象材アルギン酸ミキサーの発売まで漕ぎつけました。

その後は弊社の看板商品となっている自転・公転ミキサー「あわとり練太郎」シリーズ、「なんこう練太郎」シリーズ、「はんだ練太郎」の発売と続き、国内外問わずご愛用いただいております。新たに加わったナノ粉砕機 NP-100は、皆様のもとで活躍していますでしょうか？

弊社の製品開発は、1期「パチンコ玉計数機」から始まり、2期「電子回路ユニット」、3期「パネルメーター計測器」、4期「磁気ヘッドテスター」そして5期「自転・公転方式ミキサー」と大きく5期に分類されます。多くのご縁がありまして、今このように弊社をご紹介できることをうれしく思います。

シンキーはこれまで同様、時代に先駆けた製品をつくり続け、いつもお客さまのそばでお役にたちたいと考えております。購入前の事前検討で実機を使っての実験をお考えなら、シンキーラボへ。また練太郎の具合がいつもと違い異音がする、エラーが出たなど、お困りごとがありましたら、お客様相談室、アフターサービス窓口までご相談ください。

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