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「混ぜてみました」~ねるねるねるね編~

「混ぜてみました」~ねるねるねるね編~

皆さんは「ねるねるねるね」という知育菓子®をご存知ですか?
粉に水を入れて練ると色が変わってふわふわ膨らむという化学実験のようなおもしろさが消費者の心をつかみ、1986年の発売以来ロングセラーとなっている、クラシエフーズ株式会社のヒット商品です(今年30周年を迎えた「あわとり練太郎」の1年先輩です)。合成着色料や保存料を使用せず、天然の原材料に含まれる色素の化学反応を利用しているので、安心して食べられるのも人気の秘密です。今回は、クラシエフーズ様のご協力のもと、「ねるねるねるね ぶどう味」を練太郎で混ぜてみました。どうぞお楽しみに。

ねるねるねるね

「ねるねるねるね」は、紫キャベツの葉(赤紫色)、クチナシの果実(黄色)、スピルリナ(青色)といった天然の原材料を用い、化学反応による変化を楽しむという、まさに「化学」なお菓子です。

つくってみると大人でも楽しめる「ねるねるねるね」。拠点率(お菓子が置いてあるお店の何店舗に置いているかという割合)はなんと90%というから驚きです。今回、手による撹拌と「あわとり練太郎」による撹拌でどのような違いが出るか試してみました。
(商品サンプル提供:クラシエフーズ株式会社)

「ねるねる」をつくる手順(水を加えて混ぜ、できあがったものが「ねるねる」と呼ばれます)

◆ ステップ ① ◆

1番の袋に入っている白い粉(重曹と色素)を付属のトレイに入れます。

■「ねるねる」をつくる手順1

◆ ステップ ② ◆

水を加えることによって、中性からアルカリ性となり、青色に発色します(左)。混ぜるとこのような状態に(右)。

■「ねるねる」をつくる手順2

◆ ステップ ③ ◆

2番の袋に入っている粉(クエン酸)を加えます。

■「ねるねる」をつくる手順3

◆ ステップ ④ ◆

酸性になり赤紫色に変わります。同時に炭酸が発生することにより膨らみます。炭酸ガスは卵白と増粘多糖類の作用でなめらかなクリーム状の泡となります。できあがった「ねるねる」を右のトレイに入れたキャンディチップにつけて食べます。

■「ねるねる」をつくる手順4

それでは「あわとり練太郎 ARE-310」を使って、早速実験してみましょう。

あわとり練太郎

※今回は比較をするために「ねるねるねるね」の付属容器ではなく、100mlのディスポ容器(使い捨て容器)を使って実験してみます。

◆ ステップ ① ◆

白い粉(重曹と色素)1番の袋に入っている白い粉(重曹と色素)に水を加え、混ぜます。

ステップ1

◆ ステップ ② ◆

白い粉(クエン酸)①に2番の袋に入っている白い粉(クエン酸)を加えて混ぜます。

ステップ2

◆ ステップ ③ ◆

食べてみました!

「ねるねるねるね」のキャラクター "ねるね" 「ねるねるねるね」のキャラクター “ねるね”

手撹拌したもの
ふわふわ軽い感じの食感で、「ねるねる」らしい美味しさです!

あわとり練太郎で撹拌したもの
ふわふわとした食感はありませんでしたが、きめ細かくクリーミーな仕上がりでした。

ちなみに・・・

2番の粉(クエン酸)を足した後に練太郎で混ぜる際、5秒で止めた場合、このような模様になります。

模様

まとめ

混ぜてみた結果、練太郎を使った場合、せっかくのあのフワフワもこもこ感が活かせず、やはり手で混ぜたほうが美味しい!!というのが結論でした。ただ、練太郎で混ぜたクリーミーさもなかなか捨てがたかったです・・・(笑)。

「ねるねるねるね」を練太郎で混ぜてみたらどうなるだろう?と思いついたきっかけは、3年程前の弊社ラボでの出来事にさかのぼります。ある工業系の材料(白色の高粘度材料)に、見やすいように紫色の絵の具を加えて撹拌したのですが、出来上がったそのサンプルを見た若き研究者が、「まるで、『ねるねるねるね』みたいですね」と言ったのでした。周りにいたやや年代が上の社員達は「え?今、なんて言ったの?ねるねるね・・?」とざわつき、しばらく「ねるねるねるね」談義に花が咲きました。彼はまさに子供の頃「ねるねるねるね」で遊んで育った世代。その後、化学の世界へ進み、大学で研究したカーボンナノチューブの知見を生かし、弊社の「ナノ分散機」の開発等で重要な役割を果たしています。上記の出来事が発端となり、ある時、「ねるねるねるね」を練太郎で混ぜてみたいと思いついたのでした。実験結果をメルマガで紹介したらおもしろいかもしれないとも思い、ダメ元でクラシエフーズ様に相談してみたところ、「おもしろそうなのでやってみてください」と承諾いただき、商品サンプルまでご提供いただいたのでした。クラシエフーズ様、ありがとうございました。

※お手持ちの機械で同様の実験などを行う場合は、設置場所のガイドラインに沿って安全面に配慮した環境で実施くださいますようお願いします。味見をする場合は蓋付きの食品専用容器を使用することをお勧めします。


おまけ

クラシエフーズの知育菓子®シリーズには他にも様々な商品があります。そのひとつ、「たのしいラーメンやさん」もつくってみました。

たのしいラーメンやさん

見た目は本当のラーメンのようで、子供も楽しめること間違いなし!是非皆さんも試してみてください。でも、あくまでお菓子ですので、味は・・・甘いです!(笑)(本当はこれに餃子も付いているのですが、写真を撮るのを忘れてしまいました)。


あとがき

先日、某大学の工学部の学生さん達にデモをお見せした際、手撹拌と練太郎での撹拌の違いを見ていただくために、あるピンク色の粉末(といえばおわかりになる方もいらっしゃるでしょう)に水を加えたものを手で練ってもらいました。その際、ペースト状になってきた材料を見た学生さん達が、やはり「ねるねるねるねみたいですね。」と声を合わせて言うではありませんか。ちょうどこのメルマガを編集中だったので、思わずにんまりしてしまうと同時に、この商品が本当に浸透していることを改めて実感した次第です。
今回、ご協力をいただいたクラシエグループ様はクラシエ体制になってから今年で10周年を迎えるそうです。おめでとうございます!「ねるねるねるね」の実験の話を持ちかけたご担当者(おいしいものを食べにいく友人でもあります笑)は記念式典の準備で多忙な中、親切にご対応くださいました。ありがとうございます。クラシエグループの益々のご発展をお祈り申し上げます。

ねるね研究室 商品紹介ページ
クラシエフーズの知育菓子®ブランドの商品紹介ページです。
http://www.nerune.jp/product/

クラシエ ホームページ
http://www.kracie.co.jp/

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